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会計でクリニックを強くする(2)2009:08:25:13:33:59

 前回、会計は、クリニック経営の脚だと述べました。足腰が弱い経営ではいつバランスを崩して倒れるか分からないということです。
 では、会計をしっかり行うということは、具体的にどういうことを意味するのでしょうか?
 今現在、先月末までの医業収益の累計額、そのおおよその内訳(保険診療と自由診療、外来と入院・・・)、利益の累計額、預金残高、借入金の残高くらいは、頭に入っていらっしゃいますか?年末(あるいは期末)までにそれがどれくらいになるか、あるいは、どれくらいにしたいか数字を持っていらっしゃいますか?
 上記のような数字を先生自身がしっかり押さえ、スタッフの増員や設備投資を計画しながら、キャッシュを確実に残していく・・・ これが、強い体質のクリニック作りの具体的なイメージです。そのために、何を行わないといけないか?
何を知らないといけないか?を具体的に述べてみます。「先月末の・・・」と書きました。要は、何ヶ月も前の数字がわかっても意味がないのです。クリニックは生き物です。半年経てば、その中身は変わっているはずです。スピードが重要なのです。毎月、決算を行い(これを月次決算と言います)、数字を確認していくことが大切です。前の年の同じ月と何がどう違うか?
 同業者と比べどうか?増加しているものは何か?減少しているものは何か?それらの原因は?・・・と毎月確認する必要があります。
 月次決算を行うためには、日々の帳簿作成が重要になります。ここを怠っては、月次決算は難しくなります。最近はあまり聞かなくなりましたが、領収書や請求書の束と現金出納帳を会計事務所に渡して、帳簿を作ってもらうなんて話を、少し前までよく耳にしました。クリニック自身で帳簿作らないで、会計がわかるはずはありません。検査料一つをとっても、業務委託費になっているのか?外注費になっているのか?・・・ 従業員の分であれば、それは厚生費として計上すべきものです。 しかし、会計を丸投げにしていたら、その会計事務所の職員の感覚で処理されてしまいます。 ひとつひとつの取引の意味や効果を理解して、科目を決めなければ、あとで見たときになんの意味のない、一見、意味がありそうな決算書ができるだけなのです。
 賢明な先生は、大切な情報源である決算書を他人に丸投げして作らせるなどということをしてはいけません。