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会計でクリニックを強くする(4)2009:10:28:14:27:06
よく「当クリニックの経営指標の分析をしてください」というご相談をお受けします。経営指標というのは、身近なもので言えば、「1件あたり診療報酬」とか、「1人あたり診療報酬」とかよく耳にするものもそうですし、診療報酬経常利益率、流動比率、労働分配率等、少し難しい感じであまり聞いたことがない指標ですが、知っていて欲しい重要な指標があります。
これらの指標はクリニックの収益性(利益を生み出す力の強弱)、安全性(財務状況の健全性)、生産性(従業員一人あたりの報酬額・給与額等)であったり、損益分岐点分析といってクリニックが最低どのくらいの医療報酬を得られれば収支が合うのか?ということ等を客観的に知ることができます。そこに現れる数字からクリニック経営上の諸問題があぶり出されてきます。例えば、医療報酬の割に利益が少ないとか、従業員一人あたりの給与額が多すぎるとか・・・
経営指標の分析を行うことにより、自クリニックが健全に運営され成長していけるか?ということがわかるわけですから、そのニーズが多いのも頷けます。
最初の話に戻りますが、「経営指標の分析をしてください」とおっしゃる先生に、「正しく会計処理されていますか?」と尋ねます。例えば、診療報酬支払基金等から入金される診療報酬は2ヶ月遅れで入ってくるわけですが、収益に計上するべき時期は入金時ではなく、その診療報酬が発生した月、つまり入金月の2ヶ月前に計上しなくてはなりません。院内処方をされているクリニックでは、棚卸の増減を会計に反映させなければ正しい会計とは言えません。実地棚卸が難しかったら、せめて帳簿棚卸か理論値で反映させるべきです。また、ひどいことですが、クリニックに関係ない先生の個人的な支出まで経費に混ざっているという話を耳にします。そんな混ざりものだらけの状態を正しい会計とは言えないと思います。
正しくない会計に基づいて作成された損益計算書や貸借対照表をどう分析しても、正しい判断ができる分析結果が得られるはずはありません。クリニックを健全に運営し、成長させていくためには、自クリニックの財務状況、営業成績を正確に把握しなければなりません。そのためにもより正しい会計を実践する必要があると言えます。






