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会計でクリニックを強くする(5)2009:12:10:16:31:22
前回、クリニックの業績をよくしていくためには、まず正確な会計を行い、経営数値を分析して改善点を把握した上で、改善に取り組むことが大切であるということをお話ししました。今回から、正確な会計ができているという前提で、経営数値の分析のお話しをいくつかさせていただきます。
「経常利益」という言葉はご存知でしょうか?「いつもの利益」という意味です。診療報酬から、薬剤費、検査費、人件費、水道光熱費、支払利息などクリニックを運営していくために必要な費用を差し引いて残った利益を言います。ここで差し引く費用は、「いつも」の費用です。いつもの収入からいつもの費用を引いた、いつもの利益が経常利益です。したがって、自動車など固定資産を売却した利益・損失や、理事退職金の支払い等、特別な利益や損失は計算に入れません。このいつもの利益である経常利益は、クリニックの通常の収益力を示す重要な値です。
医療報酬に対する経常利益の割合を医療収益高経常利益率と言います。数式は以下のとおりです。
医業収益高経常利益率=経常利益/医業収益
医業収益高経常利益率は、医業収益がどのくらい経常利益を生み出したかを見て、収益性と経営効率を判断するための指標です。医業の収益性を総合的に表し、高率なほど効率的に利益を出していると言えます。
個人の無床院外のクリニックの平成21年度の平均値は、全診療科で36.7%、内科35.8%、整形外科31.7%となっています。また、法人の無床院外のクリニックでは、全診療科で5.8%、内科5.7%、整形外科4.3%です。個人開業のクリニックに比して、医療法人の医業収益高経常利益率が低いのは、法人の費用には、理事報酬が含まれているからです。(数値は、TKC医業経営指標平成21年版)






