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会計でクリニックを強くする(10)2010:05:26:15:57:30
税理士の先生から、「ずいぶん利益が出ています、順調ですね。」と言われたことはありませんか?
そのとき「利益が出てると言っても手元には現金がないな~」と思われたことはありませんか?
これが、いわゆる"勘定合って銭足らず"ということです。
利益というのは、医業収益から必要経費を引いた残り、つまり儲けを指します。利益とお金の残り方が一致しない原因のひとつは、医業収益のすべてが窓口でもらえるものでなく、7割近くは2ヶ月後に入って来るものであること、必要経費の中には、例えば医薬品の仕入れのように支払いを2ヶ月後・3ヶ月後にするものがあることです。つまり、今月の収益として把握しているものと、実際に入ってくるお金には時間的なズレがある。必要経費も同じように、今月の経費と把握しているものと実際の支払額は時期が異なりからです。
さらに、もっと大きな利益とお金の残り方の不一致の原因は、資産の購入、借入金の返済、定期積金等、税金の支払いにあります。これらは、稼いだ利益の中から行います。要は、お金を稼いで資産を購入する、お金を稼いで借入金を返す、お金を稼いで貯金するということです。するとたくさんの利益があってもそれを上回る資産の購入や借入金の返済、貯金をすれば、手元にお金はなくなるわけです。勘定あって銭足らずです。
つまり、過大な資産投資や借入金返済の急ぎ過ぎは、手元の現金を減らすことになり、場合によっては支払いに支障をきたしますので、たとえ利益が出ていても注意が必要です。クリニックの利益を把握することは重要なことですが、まったく別な観点から、手元にあるお金の増減を管理することも大切なことです。この観点で経営していくことをキャッシュフロー経営といいます。
















