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世界的な金融危機と会計のグローバル化(2)2008:10:20:15:28:31

2 わが国の対応
 アメリカ発の金融危機は、実体経済(モノ作りなどの基本的経済活動)の何十倍にふくれあがった金融経済(金融派生商品であるデリバティブ、M&A(企業の合併・買収)など企業そのものを商品化しての売買)が行きすぎたことに原因があります。それに荷担したのが「会計のグローバルスタンダード」の名のもとでの、アメリカの会計戦略です。例えば、企業のM&Aに関しては、時価主義を原則とする会計が格別に重要となります。なぜならば、時価主義で会計をすれば、その企業の価値が一目瞭然に分かり、M&Aをする際の価格交渉が容易になるからです。
 先に触れたように、わが国の会計制度は、平成8年に始まる金融制度の改革と相照応する形で、平成9年~11年の僅か三年間に夥しい数の新しい会計基準が、「国際会計基準」との関連で導入され、一般に「会計ビックバン」といわれる大きな変化を遂げました。この会計ビックバンの特徴は「時価主義」を基本に財務諸表を作成するところにあったのです。
 しかしながら、わが国の、現実の中小企業団体の実務的対応は、必ずしも正しい方向への動きを示しませんでした。すなわち、かかる会計ビックバンの煽りを受けて、わが国の中小企業の会計制度も国際的に見てグローバル化が遅れているとされ、中小企業に対しても新会計基準の導入が始まり、全国の各税理士会では会員向けに中小企業への新会計基準導入に関する研修を繰り返し行う状況がみられるようになったのです。

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