訪問インタビュー

株式会社 アセットクローバー

株式会社 アセットクローバー

事業    (1)不動産売買・テナント(事業用賃貸)の仲介業務
      (2)不動産有効活用・店舗開発コンサルティング業務
       (商業テナント・医療介護施設)
      (3)介護理容師による訪問カットサービス
      (4)競売回避のための任意売却支援事業

所在地    浜松市中区和地山1-7-202
TEL&FAX  TEL:053-476-6001 FAX:053-476-6002

ホームページ http://www.assetclover.com/

お話     代表取締役 竹村 謙一 様
       (巡回監査士・中小企業診断士 中村 英治)

開業のきっかけとこれまでの歩み

 浜松工業高校より社会人として地元企業へ就職後、まもなくして「将来は起業して社長になろう」と決心していました。生涯を捧げる職業探しのために、様々な業界への転職を繰り返してきました。自動車部品の製造現場から、海外でのサービス業、税理士事務所にて監査担当者の経験など様々です。その後、建築職人である父の存在もあり「建築営業としての経験を積むべき」と考えるに至り、地元建設会社へ就職しました。そこでは一般住宅、店舗等の民間営業より官庁営業、不動産賃貸・売買・管理と広範囲の業務経験をさせていただきました。次第に“お客様の求められる建設・不動産の提供をする仕事”に大きな魅力を感じたのです。
平成18年9月、お世話になった会社を勤続満10年を境に円満退社し、『株式会社アセットクローバー』を設立しました。経営理念は「お客様に心を尽くす」。“老人介護施設の開設”により、高齢者の新たなコミュニティづくりへの取り組みをしたり、開設した新しいお店に地域の皆さんが集う姿に“不動産業を通じて見えるお客様の喜びや、新しい街づくり”にやりがいを感じています。
開業準備で“平成17年度浜松商工会議所創業塾”に参加しました。当時経営計画の作成指導をしていただいたコーディネーターが、坂本&パートナーの山尾先生でした。その縁もあり、昨年の夏、坂本&パートナー主催“創業スクール”で、起業体験談を講演する機会を頂きました。まさか自分が人前で話す立場になるなど思ってもいませんでしたが、「頼まれごとは試されごと。私にできることは誠心誠意で・・」と引き受けさせて頂きました。ここまでの人生で諸先輩に色々な教えを戴いたからこそ今の自分がある。これからは自分の経験を未来の起業家達に伝えていかねばならない立場であると感じています。

異業種交流とこれからの展開

異業種交流とこれからの展開

 起業をする事と同時にもう一つの目標、それは青年経済人として異業種交流をする事でした。会社が安定してきた平成21年度より浜松商工会議所青年部に参加しました。そこには地域のため、仲間のために一生懸命活動する300人の仲間がいました。私が青年部活動の時間が作れるのは社員、家族の支えのおかげです。周囲に感謝しながら取り組みをし、副会長という大切な役割まで拝命させていただきました。今年3月20日に盛大な卒業式にて5年半の活動に幕を閉じたのですが、青年部活動を通じて企業経営に通じる組織運営、幅広い業種の本当の人間関係を築くことができました。
これまで様々な人に支えられてきた経験より、経営で大事なのは『器』でなく『人』であると実感しています。日々変わっていく経済状況と外部環境の変化により、その時代、その業種にあった企業のカタチ、資産を運用していくにはとても難しい局面であると考えています。事業規模を拡大する場合があれば、M&Aや事業縮小による資産整理の必要もあるでしょう。お客様の今後の事業展開にあった適切な規模の不動産運用を通じて、企業に寄り添うサポーターとしての方向性を強め、7月より始まる10年目の年度に向けて、会社の経営方針を更に練っていきたいと考えています。

書面添付と月次巡回監査についてお聞かせください

 開業当初より書面添付を行っておりこれまで税務調査はありません。不動産業の経理はシンプルですし、正しい経理を行っているので「いつ税務調査があっても構わない」と思っています。会計知識は多少あり財務内容は概ね把握しておりますが、適切な会計処理による最新の月次決算の理解はとても重要です。
担当の中村さんに、毎月第1週目に監査をしてもらい報告を受けることで、最新の会社の健康状態をつかむことができ、数値に基づいた素早い対応を心がけています。開業より9年連続で黒字申告を続けることができているのは、日頃の会計への意識が大きな要因だと思います。

インタビューを終えて

インタビューを終えて

社名の“アセットクローバー”は「お客様に最適な不動産、建設事業の提供を通じ、『幸せの四つ葉のクローバー』を共に求めて参りたい」という意味が込められています。“お客様の幸せ”を第一に考え、周囲への感謝を忘れない、社長の温かいお人柄が感じられるインタビューでした。/川合