訪問インタビュー

株式会社 ドルフィンキッズプロダクション/浜松料理 宿下吉庵・娯座樓・座房・じねん

代表取締役 秋元 健一 様

事業    飲食創造産業

所在地   浜松市中区田町323-4
TEL     (053)456-7025

お話    代表取締役 秋元 健一 様
      (巡回監査士 鷹野 恭秀)


浜松のファンになりました

 幼少時代、浜松にある母方の親戚の家で過ごす事が夏休みの楽しみでした。ザリガニ採りやクマゼミ採り、美味しい地物をたくさん食し、『遊んで楽しい』『食べて美味しい』『人が温かい』浜松は、東京出身の私にとって魅力的な街でした。東京にはない浜松の良さに魅了され、学校卒業後は、磐田のホテルへ就職しました。
 就職後は板前として日々鍛錬に努めてきましたが、世界中の有名な食材が称讃されていた時代、ホテルやレストランも同様で、地元産よりいかに全国の有名なものを揃えられるかがステイタスとなっておりました。
 浜松が大好きで、「浜松の食」を提供したい気持ちが強く、夢を実現するため、自分でお店をもつという結論に至りました。独立してからは、地元産の食材を提供するだけでなく、地元の木材や資材を利用したお店づくりにしました。

社名”ドルフィンキッズプロダクション”の由来

  浜松へ来てからサーフィンを始め、テストライダーとなり、全日本選手権にも出場していました。スポンサーからのプロへの期待と自分自身の実力の限界に悩んでいた頃、ハワイで出会った「子どものイルカ」とふれ合い、愛らしい姿に癒やされたことで、「地に足のついた生活をしよう!」と引退を決め、これを機に独立しました。社名は、共に働いてくれるスタッフ達が、ハワイで出会った「イルカ」のようにみんなから愛される存在であるようにとの願いを込めて命名しました。

坂本&パートナーとの出会い

起業するにあたり何から始めてよいかわからず、監査法人へ電話しました。すると、「こちらは税理士事務所ではないのでお引き受けできませんが、おすすめの税理士さんを紹介します」と、坂本孝司先生を紹介され、約20年のお付き合いになります。開業間もない頃、突然の税務調査を受けて大変(おのの)きましたが、「不正などしていないのにどういうことだ!」と、坂本先生が毅然とした態度で税務当局に対応してくれたことで安堵しました。現在書面添付を行って18年になり、金融機関から大きな信頼を受けています。坂本先生と出会えたことは大きな財産です。

観光で浜松を強くする!

観光で浜松を強くする!201811月、平成天皇・皇后両陛下の在任最後の浜松ご訪問時には、浜松の代表として料理番を務め、両陛下には浜松料理を堪能して頂き、感無量でした。

観光で浜松を強くする!また、201810月には、「じねんグループ」の料理人として、国内線ファーストクラスのメニューの監修を『浜松パワーフード』で行い、この取り組みの一部一ヶ月340万部発行の機内誌「SKYWARD」へ21ページにわたって掲載されました。これは異例のことで、日本航空が浜松のポテンシャルを高く評価したのです。その世界を知る日本航空は、浜松市と観光協定を締結しました。

日本航空が注目した今こそ、浜松の魅力を観光産業に活かす絶好のチャンスです。2006年にはわずか800万人であった訪日外国人の数も、2016年には2400万人来訪、東京オリンピックを控える2020年には4,000万人が見込まれています。天下人徳川家康を支えた、全国随一の健康寿命を誇る浜松市で収穫された食材『浜松パワーフード』を、浜松で食べてもらうことを積極的にPRし、食を基点とした観光誘客と地域の活性化を図ります。坂本先生との出会いによりご縁のあるしんきん経済研究所の俵山様にもご協力頂き、浜松各種ロータリークラブで、『浜松パワーフード』のブランディング推進の講演をさせてもらっています。

インタビューを終えて

 私事ですが、旅行先でどこから来たのか訪ねられた際に、浜松からと答えると、「浜松は鰻が美味しいですよね」と言われることがよくあります。今回社長様のお話で、浜松には鰻以外にもたくさんの美味しい食がある事を知り、浜松人として何も知らなかった事が恥ずかしくなりました。浜松の魅力に気づかされたインタビューでした。/山田