訪問インタビュー

株式会社 美松産業

株式会社 美松産業

事業    輸送機器部品 組立・加工切削

所在地   本社:浜松市浜北区横須賀483-2 

         (053)587-6725
TEL     小林工場:浜松市浜北区小林425    

         (053)586-9708

お話    社長 嶋田 茂信 様
      (巡回監査士 山本 恭平)


これまでのあゆみを教えてください

 父が自動二輪車用部品組立の会社を経営しており、昭和54年、母が『株式会社 美松産業』を設立しました。父の会社の関連会社として出発したあと、取引先を開拓していき、輸送機器部品組立の仕事を数社から請け負うようになります。しかし、平成19年頃、大手取引先の仕事が引き上げられてしまい、その後何年も赤字が続き、社員も半減、一時は廃業を考えるほどの状況でした。
 苦しい時期が続いていた中、父の会社で働いていた私が美松産業へ異動しました。苦境を打開するため、組立業とは別に部品加工切削業にも力を入れ、2年ほど前から大きな仕事がもらえるようになって、乗り切ることができました。人がメインの部品組立とは異なり、切削は設備投資が必要でリスクも伴います。特に二輪車の切削加工は、技術が必要なうえに”多品種少ロット”のため、他社は請負を嫌がります。他が断った仕事を当社が引き受け、初めは赤字でも、業務の改善に改善を重ね、黒字にしていきました。これまでの努力が実り、業績が上がり始めたところで、昨年、母から引き継いで私が代表取締役に就任しました。

今後の展開をお聞かせください

  現在、社員は44人、入社して間もない若手社員から年齢の高いベテラン社員までおり、「段取りよく効率よく」を心掛けて、日々、仕事に励んでくれています。仕事を請け負うメイン取引先は3社で、1社に偏ることの内容に心掛けています。最近の業績をみれば、V字回復と言えますが、不安定な世界情勢の中、安心はできません。今後はいろいろな仕事が出来る社員を育成していき、図面1枚で受注して、最終の完成品まで製作できる”一貫生産”も目指したいと思います。

関与した翌年から7年連続で書面添付を実施、金融機関と決算報告会も開催しています

会計を細かく確認、わかりやすく報告してもらっています。昨年は、坂本&パートナー会議室で、複数の金融機関を招いて決算報告会を開催しました。代表取締役が替わったタイミングでの報告会で、金融機関からの質問にも応え、今後の業績拡大について展望を述べるなど、良いコミュニケーションを取れました。決算報告会は毎期ごとに開催し、これからも金融機関と良好な関係を作っていきます。

インタビューを終えて

 厳しい時期を乗り越えられた美松産業様は、昨年、就任された嶋田茂信新社長の元で、着実に一歩一歩前進されています。新たな展開も見据えられている社長の活気が感じられるインタビューでした。/川合