日本ケイカル 株式会社

代表取締役社長 星野 勤 様 業務部部長 伊藤 典孝 様

事業     けい酸カルシウム保温材の製造および販売

所在地    浜松市北区細江町中川2020番地

TEL      053-522-1911

FAX      053-523-1671

ホームページ https://www.nippon-keical.co.jp/

お話     代表取締役社長 星野 勤    様

         業務部部長 伊藤 典孝 様
       


1979年開業

 1972年当時、企業誘致していた細江町に、明星工業株式会社が浜松工場を建設、けい酸カルシウム保温材の生産を開始しました。1979年に、三菱化成工業株式会社(現三菱ケミカル株式会社)と明星工業株式会社が折半出資し、高性能なけい酸カルシウム保温材の製造会社として開業しました。1999年からはニチアス株式会社が資本参加し現在に至ります。当社の保温材は世界に類を見ない”超軽量けい酸カルシウム保温材“として国内シェア65%を占めています。

社会的使命

 2018年9月の北海道胆振東部自信をご記憶でしょうか?震度7(M6.7)の大地震発生時、北電苫東厚真火力発電所がボイラー配管破損によりブラックアウト(緊急停止)、北海道全域が停電となりました。これに対応すべく、当社のけい酸カルシウム保温材を、自衛隊が浜松基地から千歳空港まで空輸し、その日のうちに配管修復工事を終え、数日後には北海道全域に電子が復旧しました。このような災害時はもちろん、日本のライフラインを支える一員として、省エネルギーおよび温室効果ガス削減等環境対策に貢献できるけい酸カルシウム保温材を安定的に提供する責任があると考えます。

環境問題への対応

 政府は「2050年カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現」を宣言。これにより、石炭火力発電所は2050年までに温室効果ガス排出量をゼロにすると宣言、2030年までに非効率石炭火力9100基を休廃止します。また、日本には33基の商業用原子炉発電所があり、9基が運転中ですが、その内24基は廃炉が決定しており、廃炉事業が始まっています。現在行われている発電所のリプレースやバイオマス発電プラント建設は、2023年~2024年をピークに縮小すると推測されます

 このようにけい酸カルシウム保温材の需要は極端な減少傾向にあり、当社を取巻く事業環境は大変厳しい状況です。その為、けい酸カルシウム保温材以外の新規商品開発が急務であり、得意分野である濾水成型技術の活用やけい酸カルシウム保温材を構成しているゾノトライト(Xo)結晶に高機能性を保持させた商品開発に取り組んでいます。商品開発は順調に進行していますが、みなし大企業に分類される当社は補助金の支援にも限度があり、設備投資等の実現が厳しいのが現状です。

坂本&パートナーとの出会い

 当社は明星工業株式会社との連結決算会社のため、毎年定期的に、公認会計士、監査役および監査室の監査を受けており、常日頃から「適正な会計」を心がけております。顧問当初は書面数枚にわたるほどの確認事項がありましたが、現在では担当の小園さんが当社を熟知され、細やかで適確な指導のおかげで監査もスムーズに終え、その分相談時間に割くことができます。

坂本&パートナーとのお付き合いにより、第三者がチェックすることの重要性、相談できるパートナーがいる事の強味を日々感じており、担当の小園さんには感謝しかありません。

インタビューを終えて

 「けい酸カルシウム保温材」は、私達一般人に直接目にふれることのないものですが、私達の生活環境においてかかせないものであることがわかりました。時代対応に向けた日本ケイカル様の成長戦略実現のために、会計の専門家としてさらに良きパートナーとしてご支援致します。/山田