訪問インタビュー

川口細巾織物 株式会社

川口細巾織物 株式会社

事業内容  繊維製品製造・販売

所在地   浜松市中区茄子町446

TEL     053-461-1401

URL            http://www.knf-inc.co.jp

社長ブログ  https://knfinc.toushiikusei.net/

                    <浜松 服部明彦>で検索 

お話             代表取締役 服部 明彦 様

これまでの歩み

1935年、初代 川口喜一が機(はた)織り業を始め、1952年に法人を設立しました。2代目は川口清、娘婿の私が3代目です。スカートゴムバンドなどを作ることから始まり、技術を高めながら水筒やバッグの紐なども製作、1990年頃は有名自動車メーカーのシートベルトの生地を納品するまでになりました。しかし、海外の業者と競合するようになると、品質で勝っていても価格ではかなわなくなったため、織った布をそのまま納品するだけでなく、付加価値をつけて競争力を高めるように改善していきました。たとえば、布にきれいな色をつける、社名を入れる、カットして縫製や、バックルなどの部品をつける。生産段階からコントロールしながら、部品まで装着した高品質の完成品を納入することで業績を伸ばしていき、現在は、糸の加工から製織、縫製、仕上げまで一貫した生産システムを構築しています。繊維業が盛んだった浜松では、創業時に1,000人ほどの機織り業者がいましたが、現在、繊維組合に加入しているのは45社です。当社は、70年という長い間の積み重ねで培った技術と信頼で、高品質の製品を安定して供給しており、お客様の要望を受け止める能力も高いと思っています。

これからの展開

当社売上の9割は、お客様ごとの専用商品で、多くの自動車メーカーでも採用されています。専用商品なのでHPに載せられないことも多くアピールに苦心しており、展示会では、どういう仕組みで製品を作っているのか、わかってもらうように努力しています。「うちは営業力が弱い」と言っていた前社長から引き継いで、営業力を強化。キャッチボールでいえば、お客様が投げたボールを受け取って返すことが私たちの仕事なので、まずボールを出してもらえる下地づくりに力を入れてきました。当社の営業社員は、経験を積んで“ものづくり”の仕組みを理解したうえで、要望を引き出す提案営業をしています。お客様の話を聞くだけで終わるのではなく、どのような織り方や仕様がよいか、その場で対応、場合によっては熟練の職人を同行してスピーディーに応えます。今まで以上にお客様とのパイプを太く、情報を共有化し、同業者の横の繋がりを持ちながら、先々代から積み上げた信頼を更に上乗せしていかねば、と心に留めております。

書面添付について一言お願いします

 担当者には、会計のことだけでなく、借入や資金繰りに関しても中立的な立場でアドバイスしてもらっています。社長は相談相手が少ない役職ですが、仕事の愚痴を含めていろいろな相談ができるので、毎月の監査日は一日予定を空けて楽しみにしています。監査時は、FX2で限界利益の確認、昨年、一昨年との同期比較など、経営分析画面を活用し“会計で会社を強くする”を実践しています。 6年前に書面添付10年連続表彰をいただきました。20年連続表彰を目指して経営していきます。

インタビューを終えて

 服部社長は、ブログ発信にも力を入れていらっしゃいます。長い歴史ある川口細巾織物様が発展され続けている源は、常に時代へ対応していく経営姿勢にあるのではと思いました。ぜひ服部社長のブログをご覧ください。