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File.05 山尾秀則

入所の動機について

― 大手メーカーの営業職からの転職と伺っています。

もともと大学のゼミは「中小企業論」でした。当時、中小企業経営に興味を持っていましたが、いざ就職するという段になって、大手企業を選択してしまいました。入社後間も無く、大きな組織の歯車として働くことに違和感を覚えるようになっていました。そんな時、入社3年目を迎えた昭和60年の5月に、大学のゼミの先輩である坂本英幸さん(現、坂本&パートナー業務第一部長)とお会いする機会が有り、お勤めになっている坂本孝司会計事務所(現、坂本&パートナー)のお話を聞きました。 中小企業をサポートする仕事というものに興味を覚え、その場で、坂本孝司理事長にお会いする約束をしました。

― その年の8月にはもう坂本孝司会計事務所(現、坂本&パートナー)に入所されています。

坂本理事長の人間性と仕事に対する情熱に感動したからです。こんな器の大きな人のもとで仕事をしたいと思い、前の会社に直ぐに退職願を提出して入所しました。当時は会計の知識も無ければ、会計事務所がどの様な仕事をするかも詳しく知らないのに、少々無謀だったかも知れません(笑)。

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感じているやりがい

― まずは入所後の状況を教えて下さい。

当時の理事長以外のメンバーは3名。入所した翌年の昭和61年に、それぞれが税理士試験の1科目合格を目指そうという話になり、私は昭和62年に法人税法にチャレンジしました。結果は不合格。その後数回のチャレンジの後、平成2年に簿記論に合格しました。

― 本当に忙しい業務の合間を縫っての勉強は大変じゃなかったですか。

それは大変でしたが、次第に5科目合格して税理士になるという目標を持つようになっていましたので、苦では有りませんでした。簿記論に合格した後、地元の簿記専門学校の講師の仕事を坂本理事長から引き継ぐことになり、ただでさえ忙しいのに、もう1つ仕事が増えてしまったのです。これは、ある事が達成したら次のステージを必ず用意するという坂本理事長の方針に基づくものでしたが、さすがにこれには参りました。その後2年間財務諸表論の試験に不合格となりました。

― その後もチャレンジを続けられました。何がモチベーションを維持させたのでしょうか。

2つ有ります。1つ目は妻の一言。もう子供が小学校に入学する時期を迎えていましたので、提出する書類に親の職業を書かなければなりません。「税理士事務所勤務では無く、税理士と書きたい。」これは心に効きました。妻には、既に税理士試験に絶対合格すると宣言していましたから。

そして2つ目。顧問先では、事務所の方針に則っていつも厳格な会計を徹底します。しかしながら、しばしばそれについて反発を受けました。自分に、より確固たる理論が不足していることと、税理士としての裏づけが無いことへのフラストレーションを感じていました。

平成5年に財務諸表論、同6年に消費税法、同7年に法人税法、同8年に国税徴収法に合格し、平成9年に税理士登録を果たしました。

― その後、更に中小企業診断士試験に合格し、平成12年に登録をされています。

顧問先に対し、税務・会計という切り口では自信を持ってアドバイスができるようになったと感じましたが、間も無く次の欲が芽生えてきました。それは中小企業経営全般に対する視点を養いたいと思ったのです。そこで、名古屋の中小企業診断士受験のための専門学校に通って、今度は一発合格を果たしました。

― それぞれの資格取得を通して、仕事の内容はどのように変化していったのでしょう。

平成15年に、新居町商工会から「創業塾」の講師依頼を頂きました。税理士かつ中小企業診断士で、更に若手であるという条件で静岡県内を探したところ、私1人しか居なかったそうです。この「創業塾」を開始して実感したのは、これから創業しようとしている人に対し、創業計画については税理士としての知識が役立ち、経営計画については中小企業診断士としての知識が役立つので、創業に対して総合的アドバイスが可能であるということです。それから今日まで、私の仕事の奥行きと幅が確実に広がっているのを実感しています。また、創業支援業務に加え、企業再生案件や組織再編成業務に両方の知識と経験が大いに役立っています。

― 相変わらずお忙しい中、大学院の准教授と大学の講師を引き受けておられますが。

これには自分なりの考えが有ります。入所後の人生を振り返った時、目先は大変なんだけれども、それをやりきった時、必ず次ぎに新しい展開が待っているという確信です。やればやる程活躍できるフィールドが大きくなっていく。これが今の仕事の醍醐味です。

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5年後の自分

坂本&パートナーは今後も益々発展していくと確信しています。事務所を代表する人間の1人として、今まで以上に人脈を広げ、私の後に続く後輩達のためにも、質の高い大きなフィールドを用意したいと思っています。後進の育成はこれからの私の大きな仕事のひとつです。

来るべき後輩にアドバイス

「どうせ1回しか無い人生。何が思いっきりできたのか?」を一緒に求めていきたいと思います。
坂本&パートナーでは、何かをやり遂げた後、必ず次なる大きなステージが用意される組織です。

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私の休日

― 休日はどのように過ごされていますか?

変な風にとらえないで欲しいのですが、私の場合は結構仕事に関わることが多いかもしれませんね。というのも、おかげ様で色んなところから声をかけてもらって講義を行ったりとか、講演をしたりということが多いです。

やっぱり人生は1回しかないわけですから、『何かを思いっきり努力して、何でもいいから自分で誇れるものを残したい!』といつも考えて行動しています。だから、そういった本来の業務以外での活動は自分としてはいわゆる“仕事”ではなく自分の夢を実現するための趣味みたいなものとして捉えています。かっこよく言えばライフワークということなのでしょうが、つまりは楽しんで積極的にチャレンジしている訳なのです。

また、今ではごくたまにですが、鉄道で旅をするのが好きです。学生時代には時刻表片手に、鈍行列車に乗って色んなところに旅をしましたが、今もその熱は冷めていませんね。鉄道雑誌を読みながらの寝る前の一杯はやめられませんね。次にはどこへ行こうかとワクワクして疲れなんかすっ飛びます。まとまって休める時間を作って日本中を巡ってみたいですね。

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